世界一のアイドルと聞いて誰を想像しますか?
多くの人は芸能人を想像するでしょう。ですが、アイドルは日本語に訳すと「偶像」です。つまり、崇拝の対象です。ちなみに、ファンは「fanatic」の略で、狂信者という意味です。
今回は、世界で最も崇拝されているものは何かを考えていきます。
偶像とは
先ほど偶像は信仰の対象と書いています。ですが、宗教の神様は偶像ではありません。偶像は神仏をかたどった像のことです。それが転じて崇拝されている人間も偶像と呼ぶようになりました。つまり、現世に存在して崇拝されるモノや人を偶像と呼ぶのです。なので、神様そのものは偶像ではないのです。
この定義をもとに、偶像とは何かを考えてみましょう。
ちなみに、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は偶像崇拝を禁止しています。
キリスト教
最も崇拝されている像で思いつくのはキリスト教の十字架でしょう。キリスト教は偶像崇拝を禁止しています。なので、十字架自体を崇拝してはいないので偶像崇拝ではないとしています。言っていることは理解できますが、キリスト教徒以外には偶像崇拝に見えるでしょう。なので、「世界一のアイドルはキリスト教の十字架です」というわけにはいきません。
資本主義
あらゆる宗教の人間が、共通で信じている宗教があります。それは、資本主義です。これに関しては世界最大の宗教をご覧ください。
この資本主義活動において、お金という非常に便利なツールがあります。その、お金の本質は負債です。今の個人に力がなくても、その人が負債を作ることによりレバレッジをかけることができ、目的を早く達成させることが出来ます。これが、本来のお金のあり方でしょう。
しかし、いつしかその本質を人々は忘れている気がします。
お金は、資本主義活動におけるツールでしかないにもかかわらず、お金を稼ぐことが目的になっています。手段と目的が完全に入れ替わってしまっています。
お金自体に価値があると思い、お金をせっせと集めます。これ自体は悪いことではないでしょう。しかし、お金のためならば周りの人は気にしないという人がいっぱいいるように感じます。たとえ犯罪を犯していなくても、人のためにならないようなことがまかり通っています。例として、大企業が業績を上げる為だけに人件費を安くするのはそれにあたります。もちろん、零細企業が業績が悪化して仕方なく賃下げをしているのとは話が別です。
人々は、お金に価値があると思い、お金に踊らされています。
お金がアイドル
この様に、世界一のアイドルはお金です。
資本主義活動においてお金をなくすことはできません。しかし、お金の本質をしっかりと理解しなくてはなりません。
聖書では偶像崇拝は禁止されています。これは、拝金主義になるなという意味だと私は理解しています。その証拠に、新約聖書でキリストが唯一怒ったシーンは教会で両替商が手数料を取っている所です。
結論
お金を上げると言われてうれしくない人は少ないでしょう。私もお金をあげると言われたらうれしいです。
しかし、経済活動において大切な事は資本や労働力です。資本はお金ではありませんインフラなどの設備です。
そして、私たちが生活に必要なものはモノやサービスです。それらを得るために、お金を使っているだけです。
ここをしっかりと理解しなくては、今後経済は歪んだ形になっていくでしょう。