民主主義の根付く国

日本人は、民主主義国家が進んだ国家だと考え、独裁国家が時代に遅れた野蛮な国家だと思っている人が多いでしょう。しかし、そんなことはありません。民主主義が絶対的に正しく、独裁政治が間違えているわけではありません。
日本は先進国で、民主主義が当たり前のように運営されているから、その様に感じるかもしれません。しかし、世界には民主主義が根付かない国があります。そして、そういった国が、必ず発展途上国だということもありません。
今回は、民主主義が根付く国と根付かない国の違いについて考察します。

封建制度

民主主義が根付くか根付かないかは、封建制度が歴史的に行われていたかというところです。
封建制度とは、 君主の下に家臣が土地を所有して、その土地を自ら統治する制度 です。この制度では、権力が分散します。
封建制度と言えば、Chinaを真っ先に考える人が多いと思います。ですが、ここでの封建制度は、ヨーロッパ式の封建制度です。いわゆる、フューダリズムです。
Chinaの封建制度とフューダリズムの違いは、君主と家臣の間が双務的か片務的かの違いがあります。Chinaの封建制度は、家臣が逆らうことが出来ませんが、フューダリズムでは、あくまで契約なのです。また、Chinaの封建制度では家臣と君主は血縁関係で結ばれています。Chinaの封建制度は絶対王政の毛色が強いのです。
この様に、封建制度と言っても全く異なる2つがあります。今回扱う封建制度はヨーロッパ式のフューダリズムです。日本の封建制度はフューダリズムに属します。

モンゴル帝国

封建制度が、歴史的に大きな影響を与えた事件は、元の侵攻です。
元が侵攻した際に、元に支配された国は封建制度が敷かれておらず、絶対王政でした。一方、元を退けた国は、封建制度を敷いていました。日本の鎌倉時代も、封建制度を敷いていたため、元寇を防ぎました。歴史の授業で、神風が吹いて元を退けたと教えられますが、神風は大東亜戦争時に作られたフィクションです。
封建制度の下で家臣は、自らの土地に対して愛着があるため、攻め込まれてとき敵と必死で戦います。ですが、絶対王政の下では、土地に対して愛着を持たないため、攻め込まれたら逃げてしまいます。
この様に、土地に対する愛着がナショナリズムを醸成します。最近、土地の国有化を謳う人がいますが、それではナショナリズムが失われてしまいます。

中東の混乱

中東の諸国に、アメリカが民主主義を押し付けて混乱が生じています。しかし、それは当然の話なのです。中東において、封建制度が敷かれたことはなく、歴史的に民主主義は根付かないのです。同様にロシアやChinaにおいても民主主義は根付きません。20年ほど前、Chinaに支援をするときに、Chinaは経済が発展すれば民主主義国家になると言われていました。ですが、民主主義国家になるかどうかは歴史的な要因が大きく、経済は関係ありません。ロシアやトルコでも独裁的な政治体系が取られています。

結論

以上が民主主義が根付く国と根付かない国の違いです。
民主主義は必ずしも正しいものではありません。ナチスは民主主義によって選ばれています。大東亜戦争の突入は、軍や政府の暴走ではありません。民衆が戦争を望んだから戦争に突入したのです。
民主主義は国民の民度が問われます。国民がバカなら政治もバカになります。今の日本は完全にバカの国です。このままでは、日本は滅びてしまうでしょう。そうならないためにも、日本人一人ひとりが、政治に関心をもって、自らの意思で行動するべきです。

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