GDP3面等価とは、生産、支出、所得それぞれの合計は等しいという意味です。
日本の一人当たりのGDPは、世界26位と悲惨な結果となっています。
この結果は日本人一人当たりの、生産の合計が26位であると同時に、
支出の合計と所得の合計も26位という意味を持っています。
この事実から、今の日本経済について考察します。
日本人は生産性が低い
日本人の一人当たりのGDPが低いことから、
日本人の労働は生産性が低いという批判を方々から聞きます。
確かに、先進国で労働時間が一番長い国であるのに、
生産性は低い事は非常に問題です。
これを受け、多くの人は日本人は働き方がへたくそだと結論付けます。
しかし、それは本当なのでしょうか?
所得と支出も低い
生産性が低いことは分かりましたが、支出と所得が低い事にも目を向けます。
所得面では、個人が貰っているお金が26位だとなります。
日本は人口が多いから世界3位のGDPを誇り世界有数の経済大国に見えますが、
1人あたりで見たら26位と大したことがない国なのです
また、支出が26位ということから、
世界で26番目にお金を使う国だということが分かります。
つまり、日本国民は、一人あたりだとお金をさほど持っておらず、
お金を使わない国民だということです。
デフレ
日本が抱えている、経済的な問題はなんでしょう?
それは、言うまでもありませんがデフレです。
デフレとは支出<生産の状態を指します。
モノを作る能力があるものの、モノを誰も欲しがらない状況です。
生産性を高める方法で解決をはかっても、
誰もモノを欲しがっていないのだから解決はしません。
日本人の生産性が低いのは、誰もモノを買わないことが原因です。
なので、皆がモノを買えば、デフレという問題は解決します。
しかし、今の日本は一人当たりの所得が少ないため、モノを買えません。
では、デフレは解決しないのでしょうか?
そんなことはありません。
なぜなら、所得を気にせずにモノを変える経済主体が存在するからです。
それこそが、政府です。
政府が介入しろ
現状のデフレを解決するには、政府が支出を進んで行わなくてはなりません。
これを聞いて、自由経済がどうのこうのという人がいます。
ですが、自由にさせた結果が、今の日本です。
自由も大切ですが、その自由を守るためには、一定の規制も必要なのは当然。
自由を謳う人間こそが、自由を壊してます。
政府が無駄遣いをすることが、日本経済復活の第一歩です。
結論
デフレは支出不足だと理解すれば、解決法は誰でも考えつきます。
ですが、日本の経済のかじ取りは迷走しているのが現状です。
こんなことになるのは、自分たちの利益を最優先に考える人が、
経済のかじ取りをしていることが原因です。
国民一人ひとりがもっと政治に関心を持たなくては、
今後も、経済界に搾取せれるだけとなってしまいます。