リーマンショックという金融危機で、世界経済は大きな打撃を受けました。
この事実は多くの人が知っていることです。ですが、リーマンショックとはいかなるものかを理解している人は少ないはずです。
今回はリーマンショックの内容について説明します。
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サブプライムローン
リーマンショックは、サブプライムローンが崩壊したことで起きました。
サブプライムローンとは、信用の低い人に対し高金利で融資を行う住宅ローンの事です。サブプライムローンは2001年から2006年まで続いた住宅ブームによって住宅価格が上昇したことで、2004年から住宅ローンの会社が貸し付けを増やしました。
サブプライムローンは証券化され、世界中の投資家へと販売されました。
格付け企業は、サブプライムローンに対しAAAの信用を付けていました。
しかし、2007年の夏ごろから住宅価格は下落してサブプライムローンは不良債権と化しました。これにより、サブプライムローンが組み込まれた金融商品の信用が多く投げ売りされることとなり、金融業界は混乱しました。この波紋により投資銀行であるリーマンブラザーズが大きな損失を出し経営破綻しました。
これにより、世界中で大きな金融危機が訪れたのです。
CDS
その他にもCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)と呼ばれる、債権者が債務不履行リスクに対する保険となる金融商品もありました。保険は徴収した料金以上の保険金を払えば倒産します。リーマンブラザーズを対象としたCDSを多く扱っていたAIGは、補償額が膨らみ経営危機に陥りました。もしAIGが破綻すれば、保険金を受け取れない金融機関も連鎖的に倒産することなります。この危機はアメリカ政府が公的資金を投入し回避することが出来ました。
結論
以上がリーマンショックの大まかな流れです。
現状、ドイツ銀行が多くの金融商品を保有して、それが不良債権化しようとしています。そのため、リーマンショックの様な事がまた起こるといろいろな所から警告が出ています。
もしそれが来た時、果たして日本は乗り越えることが出来るのでしょうか?