タイトルが少しわかりにくいのですが、
この話はどっかの誰かが
「日本は石油が無いので、
食料を作っても意味が無い」
といった発言があり、
それについて今回は考察します。
話の内容
石油が無ければ食料を作っても意味が無い。
この発言だけでも意味が分からないのですが、
彼の頭の中では、
「日本に食料を作ったとしても、
石油が無ければ意味が無い。
石油が入ってくるなら、
食料に関してもしっかり入ってくる。
なので、食料を作っても意味はない」
というストーリーが描かれています。
石油だけと石油と食料
まず、石油が無い状況と、
石油も食料もない状態。
これを同列に語ることがあり得ません。
石油が仮に入ってこなくなったとしても、
日本には石油を145日分の備蓄があります。
145日が長いのか短いのか分かりません。
しかし、何かしらの手を打つことはできます。
これにプラス食料もとなれば、
ハードルは上がります。
全然、次元が違うのです。
彼の理論はよく分かりません。
技術が無くなる
次の問題は日本に農業のノウハウが無くなることです。
石油がどうしたという謎理論により、
農業を軽視したことで農業が無くなったとします。
もし農業が必要になっても、
ノウハウが無いのですぐにはできません。
今あるノウハウを守ることは必要なのは勿論、
今後のためにノウハウを勉強することも重要です。
技術やノウハウは一度消えたら、
なかなか元には戻りません。
それを理解してほしいものです。
技術革新
石油や資源の需要に関してですが、
これに関しては技術革新で解決するかもしれません。
今の日本なら、石油問題に関しても、
原発再稼働で多少は和らぎます。
ですが、人間は食べ物が無くては生きていけません。
技術革新でどうにかなるかもしれないことと、
人間であればどうしようもないことを同列に語る。
少し考えてから発言をすべきでしょう。
輸入依存度
日本は確かに資源依存度は高いです。
ですが、輸入依存度は高くありません。
海外からものが止まれば困るというのは、
世界各国どこでも同じなのです。
そこで、もはや取ることのできない石油と、
作ろうと思えば作ることのできる食料。
全く性質が違うのです。
結論
石油問題と食料問題。
訳の分からない関わらせ方をし、
日本の足を引っ張る発言が生まれました。
エネルギー安全保障も食料安全保障も重要です。
議論の仕方が幼稚なら、
訳の分からない結論になるのでしょう。