プログラミングを勧める人

最近何かとプログラミングが勧められます。
プログラミングのオンライン学習や、
義務教育に取り入れようという話も出ています。
後者の話は置いておいて、
今回は前者の話をします。

できると有利

「プログラミングができると有利である」
といったことから、
プログラミングを勧める人がいます。
ですが、それが有利となるのは、
新卒や転職の場面と限られます。
何か特別やりたいことがあるなら別ですが、
特にないというのであれば、
プログラミングを覚える必要はありません。
一昔前の英語くらい話せなくては、
と全く同じ考えです。

新卒

先ほど、新卒は有利だと述べましたが、
実際はもう少しだけ話が違います。
新卒の場合、未経験でも雇うところは多く、
むしろ、学びながらお金がもらえます。
プログラミングが好きで、
独学で勉強するならまだしも、
好きでもないのに、
わざわざ金を払う理由はどこにもないのです。

人手不足

「プログラミングができれば食うのに困らない」
これもプログラミングを勧める人が、
よく言うセリフです。
これは、業界自体が人手不足である、
と言い換えることができます。
であるなら、わざわざお金を出さずとも、
お金を貰いながら学べるとも言えます。
現状、中途採用の場合、
未経験は確かに多少不利な状況です。
しかし、IT関連に関しては、
今後も人手不足が予想されます。
であるなら、わざわざお金を払って
学ぶ必要がどこにあるのでしょう?

個人事業主

IT業界と言えばブラックの代名詞です。
そのため、ITを敬遠する人も多くいます。
そこで、フリーランスのエンジニアを
推奨する人がいます。
ですが、これは大きな間違いです。
個人事業主になるということは、
会社の業務を一人で行うことになります。
企業に所属していらならば、
プログラミングだけど良かったところを、
営業や経理まで自分でしなくてはなりません。
結果、企業に所属していた時よりも、
労働時間は増え、
稼げないうえ、
何の保証もない状況となってしまいます。
一部、多く稼ぐフリーランスはいますが、
それはほんの一握りです。
個人事業主を勧める理由は、
企業的にそちらの方が経費が削減でき、
企業側にとって有利だからです。

結論

何の考えもなくプログラミングに飛びつく人は、
一昔前の英会話に飛びつく人と同じ心理です。
プログラミングがあれば困らないというのは、
五体満足なら肉体労働できるから安心、
という考えと何も変わりません。
ITに対し大きな幻想を抱くのは、
ITに関する知識が足りていないからでしょう。
彼らがどういった意図で発言しているかは知りませんが、
自分が儲けたいというのがほとんどではないでしょうか。

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