「日銀が日本を滅ぼす」
そんな言論が存在します。
日本がデフレなのは、日銀が悪いといった内容の書籍も、
存在しています。
そして、そんな本を出した人物は保守を自称しています。
今回は「日銀が日本を滅ぼす」について考察します。
大前提
この話は、日銀が日本の景気に悪影響を及ぼしていると主張しています。
逆に言えば、日銀が日本の景気を良くすることが可能だということです。
結論から言えば、日銀は実体経済に直接関与できないため、
日銀は現状のデフレを解決することはできません。
バブル
日銀は実体経済に直接関与できなくても、
金利操作によって間接的に関与はします。
事実、日本のバブルも金融政策の失敗で起きています。
しかし、そのバブルの時期でさえインフレ率は3%程度で、
ここからも日銀が実体経済に与える影響は少ないと言えます。
新自由主義
中央銀行に恐慌の責任を擦り付ける考えは、
ミルトンフリードマンも行った考です。
ミルトンフリードマンは、新自由主義の祖ともいえる人物で、
現在のグローバリズムは彼の考えに大きく影響されています。
現状の行き過ぎたグローバリズムは、保守の考えとは相容れません。
新自由主義と小さな政府
新自由主義者が中央銀行に責任を擦り付けたのでしょう。
それは、新自由主義は政府の関与を嫌うからです。
恐慌は政府の財政拡大で回避することが可能です。
しかし、小さな政府を目指すグローバリストにとって、
そういった事実は非常に都合が悪いのです。
そのため、中央銀行に責任を押し付け、
政府の経済関与を小さくさせようとしたのです。
結論
グローバリストは保守ではありません。
中央銀行に責任を追及する人間は、グローバリストです。
なので、上念司氏に保守を名乗る資格はないのです。