TPPやFTAなど、貿易の自由化が進められています。
推進派の意見に「安い製品が入ってい来るから生活が楽になる」というものがあります。
所謂、デフレ容認派です。
ですが、この考えは非常に的外れな考え方なのです。
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安い製品は最後には高くなる
安い製品を買えば、その分家計も楽になるということは事実でしょう。製品が安くなった理由が、生産性の向上による結果ならばそれは良い事でしょう。ですが、外国から安い製品が入ってきたため値段が下がることは非常に危険です。
外国から安い製品を輸入すれば、日本の同業者も値段を安くせざるを得ません。生産性の向上により、外国よりも安い製品を作れたならば良い事です。イギリスの産業革命はこれに当たります。ですが、単純な価格の下等競争をしたら、日本の同業者は廃業せざるを得なくなります。そうなれば、日本全体の所得が減ります。その結果、初めは安い製品でも最終的には、日本製よりも高い製品となってしまいます。
日本に技術が無くなる
外国からの輸入に頼っていると、生産技術がなくなります。そうなってしまえば、日本では二度とその製品を作ることはできなくなります。外国からの安い製品に頼っていては、技術のない国になってしまいます。技術が無くなり生産能力のない国となれば輸入に頼るしかありません。そうなれば通貨の価値が下がります。その結果、輸入コストが上がり、結果として外国製品はもとの日本製品よりも高い製品となります。
結論
「安い製品が入ってい来るから生活が楽になる」 という考えが如何に矛盾だらけか理解していただけたと思います。
グローバルの美辞麗句に騙されることなく、真実を見極めなくては日本は日本で無くなります。