日本一の投資家

世界一の投資家は誰でしょう?ウォーレン・バフェットと多くの人が答えます。では、日本一の投資家は誰でしょう?いろいろと意見が出るでしょうが、それは人ではありません。答えは日本政府です。同様に、世界一の投資家はバフェットではありません。アメリカ政府です。
今回は、なぜ政府が投資家なのかを説明します。

投資とは

投資と聞けば、多くの日本人は、ギャンブルの様なものを想像します。ですが、それは投機であり投資ではありません。投資は、投資を行う企業が成功してほしいとして資金を出すことです。バフェットも、投資についてその様に考えています。根本的な投資の考えを、まずは変えていきましょう。

イノベーションと格差

投資は、企業が成功してほしいとして資金を提供しますが、民間が投資を行った場合どうしても利益を出さなくてはならなくなります。そうなれば、投資を受けた企業も短期で利益を出さなくてはならなくなります。なので、長期的なプロジェクトを立てることが困難となります。企業の決算報告が四半期になったのも、株主が自らの利益を欲した結果です。この様に短期的な利益のみを追求した場合、イノベーションは起きません。また、利益を上げるために人件費を削ります。そのため、労働者と投資家の間の格差は拡大します。

政府という投資家

さて、長期的な目線で見たとき民間の投資は良くないのでしょうか?民間の投資も大切ですが、最近は株主の利益ばかりが優先されていることが問題なのです。ですが、民間である以上利益を求めるのは当然です。ですが、利益を求めないで投資を行える経済主体があればどうでしょう。その経済主体が投資を行えば、その企業は長期的な目標を立てることが出来ます。そんな経済主体は存在します。それは政府です。もう少し付け足すと、MMTが行える政府を指します。MMTが行える基準は国際金融のトリレンマで説明しています。

イノベーションを起こすには

政府が投資を行うことで、企業は長期的な計画を立てることができ、イノベーションが起きます。公共投資も長期的な都市計画ともとに行われます。なので、政府は投資に予算をどんどん突っ込むべきです。公共投資だけでなく、科学技術予算なども増やさなくてはならないのです。民主党政権時の事業仕分けなど言語道断です。日本でイノベーションが起きない理由を、あれこれ議論されていますが、単純に政府が緊縮財政で予算を出していないだけなのです。

アメリカの実情

現在、シリコンバレーやGAFAなどを見て、民間の重要性を説く言論が増えています。ですが、現在の民生技術は軍事技術の転用であり、もともとはアメリカ政府が投資した結果です。Googleも初期にはアメリカ政府から支援されていました。なので、民間がどうという話はあくまで政府がしっかりと投資をした上で行われる話なのです。

結論

以上が政府が一番の投資家である理由です。
日本で一番投資をしなくてはならない政府が、投資をけっちているのが日本です。
日本を良くしたいなら、日本一の投資家が日本一の投資らしい行動を取らなくてはならないのです。

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