シェアリングエコノミーは格差拡大システム

シェアリングエコノミーについて以前、シェアリングエコノミーは政府の責任逃れで推奨している理由を説明しました。今回は、シェアリングエコノミー自体が抱える問題を掘り下げて考察します。

貧困ビジネス

前回は、Uber Eatsについて説明しました。このUberはもともと白タクの会社でした。白タクは一般人がタクシー業務を行うことです。Uberは車を持っている人が時間を持て余している人と、車で移動したいがタクシーは高いと考えている人をマッチングします。Uberを白タクだという人は時代遅れだと言われます。新しい技術を受け入れられない頭が固い人だともいわれます。ですが、Uberのどこが新しい技術なのでしょう?そして、人や企業に十分にお金があればこんなビジネスは成立しません。つまり、貧困だから成立する新しくもなんともないビジネスがシェアリングエコノミーなのです。

他人任せのインバウンド

Uberの他に、Airbnbというシェアリングエコノミーがあります。Airbnbとは、自分の家を長期出張などで住まない場合、その期間人に貸し出すビジネスです。日本には空き家が多いことや、インバウンドを成長戦略にしていることから、Airbnbは非常に注目されています。ホテルなどの宿泊施設を作るとなればそれなりの投資が必要となります。しかし、Airbnbを使えば簡単に宿泊施設を確保することが出来ます。政府は、インバウンドは成長戦略だと言いながら、一切投資をする気がないのです。

誰が得してるのか

シェアリングエコノミーの運営には運営者にとって非常に大きなメリットがあります。それは、在庫を抱えることがないということです。在庫があると、それは損失とんなるリスクです。しかし、シェアリングエコノミーは在庫を抱えないため全くリスクがありません。また、労働者を使いたい企業にとっては、人を雇うと保険などのコストが掛かります。また、急に辞められたりするリスクも存在します。シェアリングエコノミーを使えばこの2つを簡単に解消できるのです。しかし、労働者からしてみてたらたまったものではありません。低賃金で、リスク管理は自己責任となったら、安心して働くことが出来ません。そして、シェアリングエコノミーが主流となってしまえば、中間搾取が大きくなり、結局プラットフォーマーの一人勝ちとなってしまいます。

結論

以上がシェアリングエコノミーが抱える問題です。
シェアリングエコノミーはインターネットを使っているだけで、新しい技術でも何でもありません。この様な、弱者を多く作り出すビジネスに、賛成している人が多いのが現状です。勝者が賛成するのであれば分かります。しかし、敗者になるかもしれない人が多く賛成しています。シェアリングエコノミーは一見便利で新しいことの様に見えます。しかし、本質を知ればそんなことはありません。
あらゆることの本質を考え、誰が得をし誰が損をしているのか見極めることが重要です。

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