改善すべきは府なのか市なのか

大阪市廃止特別区設置に始まり、
今では広域行政一元化の話が出てきています。
これについて、様々な角度から批判してきましたが、
今回もこの問題について言及します。

改善すべき問題

大阪市廃止にしろ、広域行政一元化にしろ、
なぜそんな話が持ち上がったのでしょう?
彼らの主張によれば、
「府と市の対立により大阪が衰退している」
からだそうです。
府と市の対立はそもそも問題ではないのですが、
今回はそこには触れません。
今回は後半の大阪が衰退しているについて
言及をします。

問題があるのは府

大阪が衰退している問題として、
確かに大阪は衰退しています。
全国のGDPはリーマンショック前まで回復しましたが、
大阪府のGDPは回復していません。
確かに大阪府は衰退しています。
これは大阪市も同様で確かに衰退しています。
ですが、大阪市は1989年以降一度として、
赤字決済を出していません。
一方大阪府は借金が増え、
一時、起債許可団体にまで転落しました。
正直、大阪府は厳しい状況です。
この二つを見比べた時、
問題があるのは市ではなく府であることは、
火を見るよりも明らかです。
また、府と市の対立がどうのと言っていますが、
2011年に橋下が市長になって以降、
府と市の目立った対立はありません。
対立が無くても衰退しているところを見ると、
やはり、衰退と対立は関係が無いのです。

市を変えるのはお門違い

以上の話を頭に入れておけば、
維新が如何に滅茶苦茶か分かるはずです。
大阪市廃止特別区設置にしろ、
広域行政一元化にしろ、
どちらも大阪市を変えるものです。
問題があるのは府であるにも関わらず、
市を変えようとする。
胃の病気を治すため足を切るかのような行動です。

結論

大阪市解体は大阪府を良くしません。
問題がないものを、
変えようとしているからです。
我々は、過去のあらゆるものの恩恵を受けています。
ガラガラポンすれば、
良かったものすら失われます。
問題がある場合は問題点のみ修整する。
こんなことも理解していない維新支持者が、
保守面している姿は滑稽です。

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