「公務員の給料が高すぎる」
こんな不満があちこちで上がっています。
そんな不満から
「公務員の給料は減らせ」
「公務員の数を減らせ」
といった声が上がります。
これは、正しいのでしょうか?
給料は高いのか
まず、公務員の給料は高くありません。
一部の国家公務員など、
一般より多く貰っている人もいますが、
地方公務員などは、給料は高くありません。
それどころか、非正規が増えているのが現状です。
それに、今の日本経済はデフレなので、
公務員の給料が高い方が経済合理的です。
公務員の給料を減らせという心理
「公務員の給料が高い」
という不満が上がるのは、
公務員になれない人が多い
からではないでしょうか。
デフレで雇用が減少しているため、
安定している公務員を叩きたくなるのでしょう。
であるなら、
「公務員の数を増やして、自分も雇え」
というのが正しい批判ではないでしょうか?
他人が不幸になっても、
自分は幸福にはなれません。
公務員は本当に多いのか
日本の公務員の数は、多いのでしょうか?
実は、労働者に占める公務員の割合は、
OECD諸国で韓国と最下位争いをするくらい、
日本の公務員は少ないのです。
福祉国家では、公務員の数が多いのが常識です。
日本で、年金が破綻しているという議論で、
税率が低すぎるという意見がありますが、
それは大きな間違いで、
公務員の数が少なすぎるが正解です。
結論
公務員を叩く気持ちも分かります。
役所などでイライラすることも、
私自身、体験しています。
ですが、それと公務員の待遇は別問題です。
正しく批判し、正しく改善を求めず、
間違えた変革を求めた結果、
今のボロボロの日本があるのです。
公務員の給料が多いことが、
異常だと考える人もいるでしょうが、
それくらい、
今の日本の経済は異常なのです。