
維新の会は緊縮財政だと批判すれば、
「地方政治と国政は違う」
との批判がきます。
確かに、中央政府には通貨発行権がありますが、
地方政府には通貨発行権がありません。
ですが、この意見は的を射てません。
今回は、それについて説明します。
歳出削減
維新が緊縮だと批判しているのは、
歳出を削減しているからです。
中央政府を批判するように、
債券を発行しろとは言っていません。
維新が緊縮財政で歳出を減らしたのは明らかです。
その証拠が、橋下政権時に、大阪府を黒字にしたと、
当時、橋下氏が語っていました。
これは歳入が歳出を上回ったという意味で、
税収も歳入も増えてはいません。
つまり、歳出を減らしただけなのです。
それでも維新は緊縮じゃない
「そんなことはない、維新は無駄を省いた分、
他の政策にお金を回している」
なんて、意見がまたきそうですが、これも間違いです。
松井氏が緊縮と批判されたことに対し、
「教育やインフラに使っている」
と反論しました。
それぞれについて、見ていきましょう。
教育
そもそも、大阪府の教育予算の割合は、
全国で33位と低い水準です。
また、維新以前と比べても、
予算が減らされています。
具体的に2007年と2016年を比べたら、
657億円減っています。
教育にお金を回しているなんて、ただの嘘です。
インフラ
次にインフラです。
これは、言うまでもありません。
維新が大阪の多数派になって以降、
公的資本形成は減っています。
インフラの更新は、度々行われるため、
維新になって良くなった、
と思う人もいるかもしれませんが、
維新じゃなければ、
もっと早くもっと良くなっていたのです。
財政調整基金
そもそも、維新になって以降、
財政調整基金をはじめとする基金が、
積みあがっています。
この基金は、早い話が貯金です。
大阪府は、歳出や税収は伸びていません。
そんな中で貯金が増えるということは、
歳出を減らしているからです。
この点を評価している人も多くいますが、
デフレ下での貯蓄はご法度です。
もはや、維新が緊縮財政なのは言うまでもないのです。
結論
地方と国政は違うと言いますが、
それを理解した上で、維新派緊縮と批判しているのです。
また、彼らは国政の方でも緊縮を訴えています。
維新を緊縮と批判することは、何も間違えてはいません。