国際連合という誤訳

国際連合は英語ではUnited Nationsと言います。私にはこれをどう訳せば、国際連合になるのかが分かりません。本来、United Nationsの訳は連合国となります。つまり、国際連合とは明らかな誤訳なのです。
今回は、この誤訳が引き起こす様々な問題を解説します。

国連は中立機関?

国際連合と聞いて多くの日本人は、世界の中立な機関であるかの様な印象を持っています。ですが、この印象は間違えています。この様な間違いは、United Nationsを連合国と訳せば起きません。そもそも、連合国の連合とは何の連合なのでしょう。答えは、第二次世界大戦時の連合です。つまり、United Nationsは第二次世界大戦の戦勝国の寄り合いです。その証拠に、常任理事国は全て、第二次世界大戦の戦勝国です。それにもし、United Nationsが世界の中立機関であるならば、常任理事といった明らかに強い立場の国を作ったりはしません。
United Nationsは明らかに公平性を欠いた組織なのです。

日本は敵

次に、戦勝国の寄り合いである証拠として敵国条項というものがあります。敵国条項には、日本とドイツは敵国であると明記されています。日本とドイツは第二次世界大戦における敗戦国です。ここからもUnited Nationsは戦勝国の寄り合いであると分かります。日本は敵だとされている組織に毎年金を払っています。これほど馬鹿らしい話もありません。

国連の指摘を鵜呑みにするマスコミ

ニュースなどで日本の法律などが国連から指摘されたと報道されることがあります。その際、キャスターやコメンテーターは「国連から指摘されているとは、大変なことだ」とコメントします。しかし、先ほども述べたように、United Nationsはあくまでも、戦勝国の寄り合いです。United Nationsが指摘したということは、そこには、戦勝国にとって都合が悪いだけということもあります。United Nations が指摘したからと言って鵜呑みにする必要はないのです。

名前が与える影響

この様に、日本人はUnited Nationsについて大きく誤解しています。この誤解の理由は国際連合という訳にあります。国際連合と聞くと、世界中の国々が集まり、そこで公平に会議が行われているよな印象を持ちます。しかし、連合国という名前なら、そうはならないでしょう。まして、 その連合が第二次世界大戦時の連合であると知ったなら、いよいよ中立な印象など持つはずもありません。
United Nationsを連合国でなく国際連合と訳すということは、一見小さなことのように感じますが、この誤訳が日本人に大きな誤解を与えているのです。

結論

United Nationsは世界の中立機関でも世界政府でもありません。そういうとUnited Nations が世界の中立機関でないのなら、何がそれにあたるのかという反対が聞こえてきます。ですが、そんなものはありません。国際社会はアナーキーなのです。世界各国は自国の利益の最大化を目的としています。他国と仲良くしましょうなど、二の次三の次なのです。なので、いつ今のバランスが崩れて大きな事件が起きるのかもしれない状なのです。
世界は仲良く平和にしましょうというのは、大変立派な考えであり、それが人類にとっての理想かもしれません。しかし、今の国際情勢では、それを叶えることは出来ないのです。

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