どの様にして、手元に水が届くのでしょう

私たちは普段何気なく水を使っていますが、それがどのようなプロセスを経て手元に届いているか考えたことがありますか?正直私は最近まで考えたことはありませんでした。しかし、手元に水が届くプロセスを考えれば、あらゆることに感謝しようと感じます。

まず、水はどの様にして私たちの手元に届くのかその流れを追ってみましょう。
まず当たり前のことですが、水道事業者が水道管などのインフラ設備を通して私たちの手元に水を持ってきます。
次にそのインフラ設備を整えたのは建設業者がインフラ設備を作っています。
そしてそのインフラ設備を作るために必要な材料を運送会社が運んできます。
そして運送会社が使う車を・・・ 
といった具合に私たちの手元に水が届くためにはいろいろな人や事業がかかわっています。これは水に限った話ではありません。スーパーやコンビニに並べられている商品などもそうです。
ちなみに、これを実体経済といいます。

この様に、一つのものが私たちの手元に届くために、様々なプロセスを経ています。つまり、とある一つの業種の景気が悪くなれば、その業種だけでなく社会全体の景気が悪くなるということです。
スーパーやコンビニで異常に安く売られている商品があれば安くて良いと感じるでしょう。しかしその裏で割りを食っている人がいます。そしてそれがまわりまわって私たちにも帰ってきます。

暗に物の値段を高くしろと言っているわけではないですが、今日本では異常な安売り合戦が繰り広げられています。それによりその企業が消耗していくのはもちろんですが、それにかかわる企業も消耗ていきます。そうすればまたまたその企業は安売りをしなくてはいけなくなります。この様な負の連鎖が今の日本では続いています。

安いものを実現できる理由としては、安い外国製のモノを輸入していることがあげられます。もし、安い外国製のモノと高い日本製のモノが店に並んでいたらどちらを手に取りますか?多くの人が安い外国製を購入するでしょう。しかし、安い外国製のモノを買ったお金は外国に流れます。一方、高い日本製のモノを買ったお金は日本で流れます。そうすれば、安い外国製のモノを買ったことで所得が減り、結果的に外国製のモノは安いモノではなくなってしまいます。
安いからという理由で安易に外国製のモノを受け入れてはいけません。そのために関税があるのです。

値段を上げれば済む話ではなく、複雑にいろいろな要素が絡み合っているため簡単に解決できることではありません。
今一度、この問題について、深く考えてみて下さい。
そうすれば、あらゆるものに対して感謝も気持ちが生まれます。そして、商品を買うときに本当に大切な事に気が付きます。

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