世界最大の宗教

「世界で一番人数が多い宗教は?」と聞かれれば、多くの人がキリスト教と答えるでしょう。しかし私の考えでは違います。
宗教について1から考えていきましょう。

宗教とは

そもそも、宗教とは何であるかを考えましょう。世界的ベストセラーとなった「サピエンス全史」には、宗教は大衆をまとめる為の虚構であると書かれています。つまり、法律や常識も宗教の一種です。この意見については私は納得しています。この記事での宗教は人々が無意識に信じているが実体のないものと定義して話を進めていいきます。

宗教に対する日本人の印象

日本人の多くは宗教に対してネガティブな印象を持っています。確かに怪しい詐欺まがいの宗教があるのも事実ですが、私たちの信じている常識や法律がなければ社会は円滑に進みません。また国家という枠組みがあるから人々は一致団結でき、助け合うことが出来るのです。この、法律、常識、国家、という宗教があるからこそ、国民という大勢の人をまとめることが出来るのです。
また、ブランド商品の定価は原価と比べて相当高く設定されています。これはブランドの価値を信じている人が大勢いるので成り立ちます。ブランド商品もいわば宗教です。これは悪いことなのでしょうか?別に悪いことではないと思います。ブランドの価値を信じていないもしくは、おかしいと思ったならば買わなければ済む話です。

世界最大の宗教は・・・

ここで、タイトルに話を戻します。以上の様に宗教を定義した場合、世界で一番人数の多い宗教は資本主義であると私は考えます。これは、サピエンス全史でも言われています。ここでいう資本主義とは、資本を蓄積することで成長していく経済モデルの事とします(資本とはお金ではなく生産資産の事である)。そう定義すれば、社会主義は資本の所有者が国である資本主義と言えます。共産主義も経済成長を望んでいる人は多いはずです。資本主義の定義が、サピエンス全史と私では少し異なります。
世界のほとんどの人は資本主義を信じていることとなります(もちろん信じていない人がいることも承知しています)。資本主義とは多くの人が正しいと信じているが虚構であるのです。今、世界で現行の資本主義が原因で起きている問題が多くあります。この宗教を今一度改めなおす必要があると思います。

結論

この記事では、資本主義に対して批判的なことを書きました。しかし、これは単純に資本主義を全否定したり、やめろと言っているわけでもありません。資本主義は経済や科学の発展によく貢献したと思いす。しかし、人の作った制度である以上完璧ではありません。もう数百年と続けたのだから、かなりの制度疲労を起こしていると思います。今一度、資本主義について考え直す時が来ているのではないかと私は思います。
もちろん、全く違うものに変える必要はないと思っています。

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